- 宿題はやったの?
- 勉強しなさい!
ついついお子さんに、こんな言葉をかけていませんか?言っただけで、子供が家庭学習に取り組んでくれるなら、「こんなに苦労はしてないよ」という人も多いのではないでしょうか。
私は教員歴30年、2人の息子を家庭学習だけで国立大学に入れました。
うるさく言ってもなかなか勉強してくれない、そんな子供が楽しく家庭学習を習慣化できる方法について解説します。
この記事は、家庭学習に進んで取り組んでもらう方法や、子供が喜んでやる家庭学習に最適な方法のご紹介です。
この記事を読んでいただくと、今まで家庭学習をしなかった子供が自宅で生き生きと勉強をする、とっておきの方法が分かります。
家庭学習に進んで取り組んでもらう方法
家庭学習に進んで取り組んでもらう方法には、
- 生活のリズムに学習時間を組み込む
- 自己解決できる問題に取り組む
- やったことを褒めてあげる
の3つがあります。
生活のリズムに学習時間を組み込む
家庭学習を、歯磨きや洗面のようにルーティン化してしまうことが大切です。
毎日「今日は勉強しようか、やめようか」「何時からしようか」と迷っているようでは、それだけで疲れてしまいます。家庭学習をルーティン化して、何も考えなくても机やダイニングテーブルに向かうように習慣をつけていきましょう。
「学校から帰ってすぐ」「遊びから帰ってから夕食までの間に」「夜8時から」など、ご家庭の実情に合わせて机に向かう時間を決めてしまいます。宿題もなく、やることも思いつかないなら読書でもお絵描きでもいいのです。
最初は10分でも15分でも大丈夫。まずは決まった時間に机に向かい、生活のリズムに学習時間を組み込みましょう。
自己解決できる問題に取り組む
宿題以外にオススメな家庭学習は、お子さんが自己解決できる問題に取り組むことです。
1人では解き方を悩むような問題や、家族の誰かにつききりで見てもらわないとできないような内容では、親子双方の負担になって続きません。
例えば100ます計算や漢字練習といった、とてもシンプルなものがやりやすいです。または今日習ってきた算数の問題をもう一度やってみる、というのも知識の定着を図るのにいい方法です。
自分で解決できる問題を反復して練習することで、学力の基礎である「読み・書き・計算」の力を確かなものにしていくことができます。
やったことを褒めてあげる
お子さんが家庭学習を今日もできた!ということを、必ず褒めてあげてください。
一問一問答え合わせをして、合ってたか間違えていたかなど「評価」することよりも大切なことです。「よくやったね。お母さん嬉しいわ」と家庭学習をしたこと自体を、親の気持ちを伝えながら花丸でもつけてあげましょう。
ここで1番大切な目的は「家庭学習の習慣化」です。また明日もやりたくなるような励ましの言葉をかけてあげられると、子供はとても喜びます。
お母さんの笑顔とあたたかい言葉があれば、子供のモチベーションはどんどんあがるはずです。出来ではなく、やったことを力強く褒めてあげましょう。
子供が喜んでやる家庭学習に最適な方法
子供が喜んでやる家庭学習には、
- レベルに合ったできる問題をやる
- 日記などの答えのない問題をやる
- ゲーム要素のある教材をやる
の3つがあります。
レベルに合ったできる問題をやる
やさし過ぎず難し過ぎないレベルに合った問題は、子供のやる気を引き出すのに最適です。
今持っている力より「半歩」ほど難しいことなら、子供は喜んで勉強にとりかかります。やればやるほどに力もつき正答率も速度も上がるものです。
テストの点もよくなり「できた!」という気持ちがますますやる気を高めます。子供は本来、できなかったことができるようになることが大好きなのです。
お子さんにちょうどいいレベルの問題は、今学校で習っている問題をもとに考えるといいでしょう。
日記などの答えのない問題をやる
答えが決まっていて丸かバツかという問題もいいのですが、逆に「答えのない問題」にも子供は夢中になります。
例えば、日記や物語などの作文、算数の問題作りなどです。そんな子供の「創造力」が発揮できるような学習も楽しいものです。親は「すごいねー!」と花丸をつけるだけなので、見ることが負担になりません。
大好きな昆虫について調べてそのことを書き留めるのでもいいし、社会科で習ったことでクイズを作るのも良い頭の体操になります。
答えのない問題に取り組むことで、学習が楽しく習慣化できるほか、深く考える力や応用力が身につきます。
ゲーム要素のある教材をやる
今はスマホやパソコンで、様々な種類の品質の良い学習ゲームができるようになりました。それを使わない手はありません。
文科省のGIGAスクール構想により、子供達は1人1台バソコンやタブレットを与えられ学校で学習しています。時代はデジタル。子供達はデジタルで学ぶことに慣れています。
デジタルドリルはゲーム感覚でできるものが多いため、子供達は時間を忘れて次々にクリアしていきます。子供の学習履歴をもとに問題が出される点も便利です。
楽しくて力もつくならこんなに良いことはありません。ゲーム要素のある教材を取り入れてみましょう。
まとめ
この記事では、勉強しない子が劇的に変わるような小学生が進んで取り組む家庭学習について具体的に解説してきました。
この方法で、宿題や家庭での勉強に全く取り組まない小学生のお子さんが、家庭学習が習慣化できるようになります。
家庭学習の習慣をつけるには、小学生のうちから取り組むことが大切です。習慣化に取り組むのは、早ければ早いほどうまくいくからです。
家庭学習の習慣がついているかどうかの差が、「できる子」と「できない子」の差になっていきます。
習慣になってしまえば家庭学習は「当たり前のこと」。苦労と感じないで当たり前に毎日学習を積み重ねた子どもは、着実に力をつけていきます。
早速今日から取り組んでみましょう。